これから会社員として働く学生達へ送る「周りと差をつけるために職場でやっておくといいたった2つのこと」
卒業後の就職先の内定がある学生達は,今卒論・修論の追い込みの時期だろうか。あるいは提出し終わってのんびり卒業旅行の準備をしているのだろうか。(今年卒業予定でまだ就職活動中の人はどうか心を強く持ってほしい)
暇なので僕が会社員として働いてきて感じたことをもとに学生達に上から目線でアドバイスしたいと思う。ちなみに僕はこれらが全然できていないダメサラリーマンだ。自戒の意味も込めてこのエントリーを書いている。それからここでのアドバイスは僕の短くて狭くてレベルの低い会社員経験に基づいているので,全然あてはまらない会社もあるだろうし,全然役に立たないかもしれない,と先に断っておく。
挨拶をしよう
会社員の多くは全然挨拶ができない。だから挨拶をきちんとするだけで,周りとの差をつけることができる。
新卒として入社したら,はじめにビジネスマナー的な糞研修を受け,そこで挨拶のやり方を学ぶという糞みたいなことをするかもしれないが,多くの会社員はそこで学んだ正しい挨拶()を次第に蔑ろにする。配属初日に元気よく挨拶していた新入社員も半年すればうつむいたまま適当に挨拶を済ませるようになる。
なにも研修でやるような正しい挨拶()を毎日やる必要はない。相手と目を合わせてやや高めの声で「おはようございます」と言うだけでいい。それすらできないような僕のような人間が会社にはごまんといる。
挨拶をするのは自分の仕事をスムーズに進めるためだ。人はコミュニケーションをとればとるほど互いの心理的な距離が近づくことになる。一人では仕事を完遂できないからこそ我々は会社という組織を作って事業をしているのだ。社内外問わず話しかけやすい・かけられやすい関係を作っておくことは自分にとって非常に有益だと思う。
時間を守ろう
会社員の多くは時間を守れない。これは意外かもしれないが,みんな驚くほど時間にルーズだ。守れているのはせいぜい「始業」と「客先との打ち合わせ」の時だけだろう。ネット上の各方面でも指摘されている*1通り,終業時刻にはルーズだし,社内の人間との打ち合わせや締切に対しても結構ルーズだったりする。
会社組織内での仕事は何も重要度の高いものばかりではない。別に緊急度も重要度も高くないがやっておかなければいけないタスクもある。そういった仕事に関連した打ち合わせは,参加者のモチベーションが低いため,遅刻者が出やすい。大抵彼らは自分の忙しさを言い訳にするが,打ち合わせの主催者からすれば重要度が低い打ち合わせだからこそさっさと始めて手短に終わらせたいのに,遅刻者が出るとそれができない。遅刻者は,打ち合わせの他の参加者より自分の作業を優先する言うなればフリーライダーだ。
このことは打ち合わせだけでなく,依頼されたタスクの締切についても同じだ。例えば社内でアンケートをとる必要があるとする。アンケートの担当者は必ず締切を指定して各社員に依頼を出すことになるが,アンケートの類はほとんどの場合アンケート回答者個人にとっては重要でない事が多い。だからといって締切を守らないと担当者の時間を無駄にすることにつながる。
それらの「自分にとって重要でないタスク」は,必ずその存在の必要性を疑いたくなる。「こんなことして意味があるのか!?」と思う場面は仕事をしていればよく出会う。しかしそれらの存在の是非を問うならば,別の機会に担当者に直接異議を唱えるべきだ。既に進み始めているタスクの打ち合わせに遅刻をしたり,締切を守らないという行為をとるのは何の解決にもならない。どんなタスクであれ,誠意を持って対応しなければ職場の生産性は向上しないと僕は考えている。きちんと誠意を持って取り組むことができる人は,周囲の信頼を勝ち取ることができる。
少なくとも僕の周囲では若くして出世している人はきちんと時間を守っているし,遅れる場合もあるが,その時にはきちんと主催者や他の参加者に事前に連絡している。
打ち合わせの開始前の時間帯に重要な会議が入っていて,それが長引くかもしれない等,リスクを事前に予測して対応をとる人はやっぱり周囲に「仕事ができる人」として認識されやすいと思う。
まとめ
ここであげたことは学生のうちにかなり聞き飽きたものだと思う。「社会人になったらうんたらかんたら…」というアレだ。こういったことが盛んに言われているのは,それができない人が多いからだと僕は思っている。細かなことではあるが,そういったことの積み重ねが自分にとって有益な仕事につながると思う。
なんだか意識高いことばかり書いてしまった。繰り返すが,僕はこういう基本的なことが「わかっててできない」ダメサラリーマンだ。意識高い系と一緒にしないでほしい。
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